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南から来た男・番犬に注意  / にしだ哉恵(books) CM:2
昨日はOPPメンバーで、ミーティング&りょうちんバースデイパな鍋飲みでした。
次に向けてぼちぼち動き出します。

☆★☆★☆★☆

さっきブログを読み直していて思い出しました。
以前ご紹介した「パノラマ島奇談」。
フラミンゴと通ずる設定が偶然あったと書きましたが、あれは入れ替わり話ということでした。
ネタバレになるので書きませんでしたが、「パノラマ島奇談」は自分とそっくりな大金持ちが死んだことを知り、入れ替わってなりすます男の話なんです。

今までご紹介した本は万人に自信を持ってお勧めできるものばかりな中、これだけは読む人を若干選ぶかもなんですが、非常に魅力的で面白い作品です。

☆★☆★☆★☆

さて、児童文学・日本の短編・日本の長編・絵本・海外の長編・日本の古典、と来ましたので、次は海外の短編です。

悩みました。

フィリップ・K・ディックというSF作家のものにしようと思ったのですが、そういや私この人の本持ってなかったですしSFはSFでやりたい。
スティーブン・キングのとある大好きな中編にしようかと思ったのですが、短編というには長すぎる。
結構好きなジェフリー・アーチャーの短編集は軽すぎる。うーん、ヘンリー・スレッサーもなぁ…

結局、これにしました。

短編作家と言えばこの人、ロアルド・ダールの「南から来た男」「番犬に注意」。

ロアルド・ダールはご存知「チョコレート工場の秘密」を書いた人でもあります。優れた短編作家との定評がある作家です。
読んでない本もあるのですが、持ってる中から好きなのを選びました。

別々の短編集に入ってまして、私の持ってる元本はそれぞれ「あなたに似た人」「飛行士たちの話」。


バカンスを過ごす若者がプールサイドで変わった男に妙な賭けを持ちかけられます。
どう考えてもこちらがひどく有利なその賭け、ですが負ければ指を切ると男は言います…

「南から来た男」は、こんな話。
お話自体よりも描写にすごく引き付けられます。


「番犬に注意」が入ってる「飛行士たちの話」は、戦争中の戦闘機パイロットたちに関する話を集めたものです。

撃墜された男が気付いたのは病院のベッドの上だった。
ほとんど身動きできない男を手厚く看護する病院。
以前少しだけ住んだことのある町で、男は親近感を持つ。
が、少しずつある疑惑を抱くようになり…

こんな話です。
これも描写が秀逸です。


独特な語り口に惹かれるロアルド・ダールの短編、

「南から来た男」「番犬に注意」。

本を読む人で、本当によかった!
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落窪物語  / にしだ哉恵(books) CM:5
20000hitを超えたようですね。
キリ番、やっぱり確認しにくいですかねぇ。
あ、そういやおいら20000踏んでたよ!って方がいらっしゃいましたらお知らせください。

☆★☆★☆★☆

今回は「落窪物語」。

うちの本棚の中からなるべく色々なジャンルの本をご紹介してるんですが、これは古典です。

比喩としてでなく文字通りの古典で、著述されたのは平安時代。学校の古文の授業で習ったあの源氏物語や枕草子と同じ時代に生まれました。
古文と聞くだけで敬遠する人も多いと思いますが(私もそうでした)、これは単純に面白い!

そもそも平安時代って、平和な時代だし文化も発達してるしで、現代に通じる部分も多いんですね。ゴシップまがいな下世話な話が流行ったり。

「落窪物語」も、そんな軽い読み物です。

この時代の恋愛観は現代では受け入れにくいところもあるのですが、この話は違います。
一言で言うと、シンデレラストーリー。どんな時代にもどんな国にもあり支持されている、物語の王道です。


中納言家の娘、通称「落窪」は、心優しく美しい少女。
でも継母に迫害されて酷い生活を送っています。
広い邸内で唯一の味方は、幼少時より落窪を慕い仕えてきた侍女の「阿漕」だけ。
そんな落窪に、当代一との誉れ高くぜひうちの婿にと引く手もあまたなある貴族が興味を持ちます―


あらすじは、もろシンデレラ。
シンデレラ話って、ほんと世界中にあるんです。
ただ、この落窪物語はメルヘン童話なシンデレラとは全く違います。

魔法使いの代わりに、賢い忠臣の少女・阿漕が、あの手この手で落窪姫をバックアップします。

対するは見事すぎる憎まれ役・継母による数々のここまでやるかな妨害工作。

そして王子役の男君は男らしい。通い婚・一夫多妻が受け入れられる時代に落窪姫だけを大切に囲います。

こんな少女漫画やテレビドラマでありそうな話が、平安時代のきらびやかな背景の中語られます。
登場人物も生き生きと描かれ、みんな魅力的です。

あ、それと、シンデレラと決定的に違うのは、王子様とお姫様が結ばれるハッピーエンドで話が終わらないことです。
まだまだ続きます。

第2部は、王子役の男君による中納言家への嫌がらせ話。つまり復讐です。
第3部は、気がすんだ男君と心優しい姫君による、中納言家へのいたれりつくせりな親孝行話。

…という、お腹いっぱいな内容になってます。

気楽な読み物として、ぜひ皆様に読んでみて欲しいです。


平安時代の人にめちゃ親しみがわくシンデレラストーリー

「落窪物語」。

本を読む人で、本当によかった!
死の接吻  / にしだ哉恵(books) CM:6
千秋楽が終わって1週間。

昨日(22日)は壮馬くんの月例ライブへ久々に行ってまいりました。楽しかったよ!

そこで酔いにまかせて『OPPの次の活動は2月!』と言っちゃいました…ので、何かはします…ハイ。


☆★☆★☆★☆


さて今日の本は「死の接吻」。

次にご紹介するのは海外ミステリかなと思ってはいたんですが、本当は別の作品にするはずでした。
実はこの小説の著者アイラ・レヴィン氏がつい先日亡くなられましたので、追悼にこれをご紹介します。
(ちなみにアイラ・レヴィンはスリラー映画「ローズマリーの赤ちゃん」の原作者でもあります。)


ある野心家の青年が、妊娠した恋人ドロシイ・キングシップに結婚を迫られる。
恋人の父親であるキングシップ氏は厳格で、婚前妊娠が発覚すれば間違いなく娘を勘当するだろう…
財産目当てで付き合ってきた青年は、恋人の殺害を決意する。もちろん、完全犯罪で。

この小説は3章構成で、それぞれの章には「ドロシイ」「エレン」「マリオン」とキングシップ家の3姉妹の名が付いています。
ネタバレできないのでこんなことしか言えませんが、章構成を見るだけでどんな小説だか薄々わかるのではないでしょうか。

あぁ!やっぱりもうちょっと。

続きは若干のネタバレを含みます↓↓↓

このひたすらに立身出世を目指す冷酷な青年は「彼」と表記され、話の途中まではどの登場人物が「彼」だかわかりません。
1章では完全犯罪が描かれ、2章では読者に犯人が明かされ、3章では果たして彼がついに目的を遂げるのか・それとも完全犯罪にほころびが出て裁かれるのか…
という構成になっています。


いやー、傑作です。


私は「最後どうなるのか知りたくなる」話が好きで、逆に言えば結末自体に重きが置かれてない本はあまり読みません。恋愛ものや、純文学、エッセイなんかですね。

それと、構成に工夫が凝らされている話、も好きです。こちらはジャンルを問わずあります。期待せずに暇潰しに読んだ本が面白い構成だったりもしますね。

「死の接吻」は、そのどちらも兼ね備えてます。
というか、優れたミステリは必然的にどちらも持ってるものなのですが。

もちろんそれだけでなく、巧みな心理描写や描きこまれた背景・人物造型など、しっかりとした小説です。


なんと!著者弱冠23歳の時に執筆した、アメリカ探偵小説の代表作の一つ。

「死の接吻」。

本を読む人で、本当によかった!



うちあげ中です  / にしだ哉恵(books) CM:3
本日、千秋楽にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!



まだまだうちあげ中です。







さる るるる  / にしだ哉恵(books) CM:0
さて、2日前です。
てんやわんやです。
頑張ってます。



今日の本。


とりあえずまずは、まんべんなくいろんなジャンルから(と言っても私が読む狭い範囲内からですが)本を紹介していきたいなと意識してるんですが。
今日は時間も無いことですし、絵本を。



五味太郎さんの「さるるるる」。
小さなサイズの絵本です。



見開きに、ひとこと。

と 

さるの絵。



「さる みる」

とか。


「さる ねる」

とか。



本屋さんで見かけたら、ぜひ読んでみてください。

五味さんの脱力系の絵との絶妙な間が、たまりません。



友人数人にプレゼントしたほど好きな絵本です。

五味太郎「さるるるる」。


本を読む人で、本当によかった!



どうでもいいコダワリですが  / にしだ哉恵(books) CM:2
今日のブログはbooksネタではありません。

しかも「メイキング〜」にもほぼ同じ文章載っけてます。

手抜きとか言わない。


機会があれば書こうと思っていた文章です。


劇団などの団体さんのサイトやブログを見せていただくと、『稽古』とか『芝居』とか『役者』とかいう用語を、一般的に使われています。
が、OPPではほとんど使いません。
正確に言うと、多くの場合OPPの文章担当である私が、ほとんど使いません。
芝居の稽古、というべき時は、演劇の練習って言う、みたいな。
違和感をお持ちだった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

理由を簡潔に述べるなら「船長がそういった劇団用語を嫌いだから」なんですが、それは私たちの活動意義にも通ずるんです。

OPPは、劇団なんて大それたものではないです。
芝居をする集団、ではありません。
今回の「チーム・フラミンゴ」は演劇作品ですが、前回の「オカ研に入りませんか?」は愛好の方たちの間で使われる意味での『芝居』ではなかったんじゃないかと思います。

『芝居』に集まり『芝居』を愛し、日夜『芝居』の鍛錬をされている、熱心で純粋な団体の皆様と、肩を並べるのはおこがましいのです。
それはOPPがまだ駆け出しだから、という理由でではありません。
この先、どんどん成長していけたとしても、そうです。
皆様に、面白い出し物をみていただきたい。楽しんでいただきたい。
それだけなのです。
それだけしかないのです。
演技が〜とか役者は〜とか、語れないですし、語る気もありません。

なので、どうでもいいコダワリなんですが、『(演劇という意味での)芝居』『稽古』『役者』という言葉は使ってません。

観劇慣れされてる方からすると違和感があるかもしれませんが、そんな訳でございます。

「チーム・フラミンゴ」、まだまだ手探りで製作中です。
皆様に面白いものをご覧いただけるよう、頑張ります。
レベル7  / にしだ哉恵(books) CM:2
またまたmy本棚からです。



今一番好きな作家は、宮部みゆきです。

彼女の素晴らしい文章力と構成は、読む度にほんと敬愛の念で胸をいっぱいにさせます。大好きです。私好みの体現です。



この方の本の特徴として、登場する人間が、なんといいますかみんな「いい人」ってことも挙げられます。

お話のキーにするには、惹き付けられる人間像を描かなければいけません。どうしてもある種濃いキャラクターになり、その個性はちょっぴり不快感をかもしだすものなんですね。

ところが宮部みゆきの描く人間には、それが無い。どの登場人物にもないんです。悪役・憎まれ役にも、無い。嫌な人だけど造形による不快感は皆無なんです。

私はここも非常に優れていると思います。

きっと、宮部みゆきさんご本人が稀にみるいい人だからなんだろうな、と想像します。そして、こ







…長くなるのでやめます。

宮部みゆき論の続きはまたに。どうせまた取り上げるだろうし。





さて、「レベル7」です。



彼女の作品でよく好んで読むのは時代物なんですが、1冊他人に勧めるならこれです。



レベル7までいったら戻れない―

目覚めると、記憶がすべて失われていた男。ここがどこかも自分が誰かもわからない。隣には、寝ている女。彼女も記憶を失っていた…。

そして、ふたりの腕には「LEVEL 7」という文字がくっきり記されていた。



こんなお話です。

このティーン向けのファンタジー調ライトノベルみたいな設定から、思わぬ展開と伏線が交錯しまくる、しっかりしたミステリーへと導かれます。



いや、天才。ほんと宮部みゆきは天才です。

すさまじい構成力です。





私にとって、本を読むのは、娯楽です。

磨かれた感性を持ってる人たちのみが楽しめるものは、素晴らしいとは思いますが個人的にあまり好みません。 (なので、純文学などはそんなに読まなかったりします) 

本に限らず、OPPもそうありたいなと思っています。わかりやすく楽しめるものを作りたい。





この作品は、宮部みゆきは、最高級の娯楽です。 

まだ読んでない方、万人に勧められる小説です、ぜひ読んでください。…ちょっと長いですが。





ちりばめられたファンタジー的設定が、ひとつの真相に収束していく圧巻の構成力、



「レベル7」



本を読む人で、本当に良かった!







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次のキリ番は★410000★
キリ番記念→「ブログお題リクエスト」
40万hitありがとうございますm(__)m
ちなみに40万踏んだのは
スタッフのあやみちゃんでした・笑
あやみちゃんありがとう!!
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