千秋楽が終わって1週間。
昨日(22日)は壮馬くんの月例ライブへ久々に行ってまいりました。楽しかったよ!
そこで酔いにまかせて『OPPの次の活動は2月!』と言っちゃいました…ので、何かはします…ハイ。
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さて今日の本は「死の接吻」。
次にご紹介するのは海外ミステリかなと思ってはいたんですが、本当は別の作品にするはずでした。
実はこの小説の著者アイラ・レヴィン氏がつい先日亡くなられましたので、追悼にこれをご紹介します。
(ちなみにアイラ・レヴィンはスリラー映画「ローズマリーの赤ちゃん」の原作者でもあります。)
ある野心家の青年が、妊娠した恋人ドロシイ・キングシップに結婚を迫られる。
恋人の父親であるキングシップ氏は厳格で、婚前妊娠が発覚すれば間違いなく娘を勘当するだろう…
財産目当てで付き合ってきた青年は、恋人の殺害を決意する。もちろん、完全犯罪で。
この小説は3章構成で、それぞれの章には「ドロシイ」「エレン」「マリオン」とキングシップ家の3姉妹の名が付いています。
ネタバレできないのでこんなことしか言えませんが、章構成を見るだけでどんな小説だか薄々わかるのではないでしょうか。
あぁ!やっぱりもうちょっと。
続きは若干のネタバレを含みます↓↓↓
このひたすらに立身出世を目指す冷酷な青年は「彼」と表記され、話の途中まではどの登場人物が「彼」だかわかりません。
1章では完全犯罪が描かれ、2章では読者に犯人が明かされ、3章では果たして彼がついに目的を遂げるのか・それとも完全犯罪にほころびが出て裁かれるのか…
という構成になっています。
いやー、傑作です。
私は「最後どうなるのか知りたくなる」話が好きで、逆に言えば結末自体に重きが置かれてない本はあまり読みません。恋愛ものや、純文学、エッセイなんかですね。
それと、構成に工夫が凝らされている話、も好きです。こちらはジャンルを問わずあります。期待せずに暇潰しに読んだ本が面白い構成だったりもしますね。
「死の接吻」は、そのどちらも兼ね備えてます。
というか、優れたミステリは必然的にどちらも持ってるものなのですが。
もちろんそれだけでなく、巧みな心理描写や描きこまれた背景・人物造型など、しっかりとした小説です。
なんと!著者弱冠23歳の時に執筆した、アメリカ探偵小説の代表作の一つ。
「死の接吻」。
本を読む人で、本当によかった!
基本曜日担当制でブログを書いてまして、担当日から遅刻してもほとんどの場合は日付を修正しています。カレンダーから飛べるようにとの措置です。
遅刻を修正したブログは「23:59:59」になってますのでわかるかと。
…えー、はい、私遅刻多いですm(__;)m
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