現在残念なことに選手より水着が主役になっている競泳。
私が五輪で熱中する競技の一つです!
あのリズムが陸上短距離のように速すぎず
気持ちよく盛り上がれるし
スイマーの肉体美にも惹かれます(男女問わず)。
大好きになったきっかけは
ソウル五輪の男子100M背泳ぎ決勝。
あの鈴木大地選手が金メダルを取ったレースです。
私はこのレースを松本駅前のホテル‘大一屋’で観ました。
今はカラオケ屋になってしまったそのホテルに
大学入試のため泊まっていたのです。
翌日の試験に備えて勉強…なんてするはずもなく
五輪中継を観ていた私は感動的なレースを目の当たりにするのです。
‘…バーコフリード、バーコフリード!…(略)…あと15m!リードしているのはバーコフ!大地出てきた!大地追った!鈴木大地追ってきた!…逆転か?逆転か?さぁタッチはどうだ?!…鈴木大地…勝った!!!鈴木大地金メダル
’
その瞬間私は両の拳を天に突き上げておりました!
この緊迫感あふれる実況を行ったのはNHKの島村俊治アナ。
今はスカパー!のバスケや野球の中継で
その柔らかい語り口を聞くことができます。
NHK時代から短いセンテンスでリズムを作るのがうまい方で
好きなスポーツアナのお一人でした。
またこの金メダル実況は
解説の高橋繁浩さんの
‘いったいったいった!’
‘来ました来ました!’
という合いの手が緊迫感を高めたことも見逃せません。
この高橋さん、普段はソフトなお声で明快な解説をされるのに
いざとなると我を忘れてしまうのが面白い。
実は4年後のバルセロナ五輪で
岩崎恭子選手が金メダルを取ったレースも
この‘島村・高橋コンビ’なのです。
つまりレース後‘やったぁ~!’とすっとんきょうに叫んでたのも高橋さんです(笑)
今のNHKの実況・解説陣も安心して聞ける方々ですが
‘島村・高橋コンビ’を上回るインパクトはありません。
ま、これは実力うんぬんではなく
若き日の鮮烈な感動に彩られているからで
私の中では一生その地位は変わらない気がします。
ちなみに…
‘大地に負けずに俺もがんばるぞ~!’
と意気込んで臨んだ翌日の試験は
ものの見事に惨敗いたしました…(泣)
あぁ~あぁ~青春の日々よ!