帰宅がフラミンゴの練習で遅くなりまして…えー、ブログも大幅に遅刻です。。すみません。
練習後に、みんなでビール飲みながら話してまして、おっちのホラー趣味の話になりました。
それで思いついたのが今回ご紹介します小説、江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」です。
前回の「はてしない物語」は確か小学4年生ぐらいに読んだと思うのですが、その少し後ぐらいによく読んでいたのが、江戸川乱歩です。
この短編は、初読は子供向けに書き直したものだったように思います。今は手元にオリジナルを持っています。
私は優れた短編小説を非常に好んでまして、うちの本棚には長編より短編集の方が多いかもしれないぐらいです。
私見ですが、短編は国内作家の物に著しく軍配が上がる気がします。
日本語の多彩な語彙と曖昧さ、侘寂の文化が、短い文章で綴るのに適してるからでしょうか。
パノラマ島奇談は、短編というにはやや長い、中編です。
前段はある犯罪の手段や設定が語られ、終盤には探偵役が現れて犯罪は破綻をきたします。
が、この小説のメインは中盤に語られる、巨万の富を注ぎ込んでつくられた“パノラマ島”の奇想天外な情景です。
嫌な夢で見る光景のような、空恐ろしい美しい箱庭世界が、言葉を尽くして語られます。
乱歩の短編と言えば「人間椅子」や「押絵と旅する男」が一番有名だと思いますし私も好きですが、幼心に一番焼き付いたのは、このパノラマ島の情景でした。
実は、これを取り上げようとして再読して気付いたのですが、今回の公演「チーム・フラミンゴ」に通ずる設定がありました。偶然なんですが。
そんな理由もあって今回ご紹介しました。
乱歩にしか書けない奇想、
「パノラマ島奇談」。
本を読む人で、本当に良かった!
(↑〆の言葉にしたいらしい)
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