オシム監督の脳梗塞による突然の辞任をうけて
日本代表の監督に就任した岡田武史監督の初戦・チリ戦が
今夜東京・国立競技場で行われました。
結果は0-0のスコアレスドロー。
勝敗という観点で言うなら
相変わらずの大久保のシュートの精度に
笑うしかありませんでしたが
(W杯予選だったら笑えないぞ、大久保!)
まだまだ準備期間も短く
新たな戦術が選手たちに浸透していない段階なので
結果よりも内容に重点を置いて観ていました。
そういう意味では予想通りかな。
いかにも戦術の消化不足。
‘接近・展開・連続’という
早稲田のラグビーで長く伝わってきた戦術スローガンを
サッカーで標榜した岡田ジャパン。
簡単に言えば選手間の距離を近くして
細かいバス交換で突破を図り
相手守備陣を引きつけたところでスペースに展開。
それを豊富な運動量で連続的に行う中で
ゴールを奪おうというもの。
選手たちのプレーにその意図は感じましたが
現時点ではまだ選手間のコンビネーションが十分練られていないためか
最初の‘接近’の段階で破綻してました。
チリのコンディションも良好で
狭い地域の攻防でなかなか勝てなかったんですよね~。
高い個人技と戦術眼を求められるこの戦い方が
今の日本代表に消化しきれるのか見えない面もありますが
おもしろい戦術ではあるので
試合の中でさらに理解度と成熟度を高めていってもらいたいです。
岡田監督といえば最近は理論派で冷静なイメージもありますが
私には‘ドーハの悲劇’の時の印象が根強いんです。
あの試合でNHK-BSのスタジオコメンテイターを務めていた岡田さんは
ハーフタイムにもいつもながらの冷静で明快な解説をしていました。
しかし信じられない悲劇の中継からスタジオに戻った時には
目を真っ赤に充血させて
言葉になりませんでした。
私もその時もちろん放心状態だったんですが
彼の中にあった熱い思いに触れて
ちょっと感動したのを今でも覚えています。
前回の代表監督の経験で
‘人生観が変わった’と公言している岡ちゃんですが
その根底に流れる熱い思いは変わってないはず!
今後に期待しましょう!
まずはオシム前監督の観戦も予定されている
30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に注目です
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