私は普段からめちゃめちゃたくさん夢を見ます。
一晩で何本か見ることもあります。
大抵は夢ならではの独特な世界観の舞台に、古今の友人知人たちが登場します。
まるでよくできた小説を読むように、すごく面白いです。
私の夢は、そのほとんどが完全に覚醒するまでは現実とごっちゃになってて、ごくたまにですが起きた後もどこまでが現実でどこまでが夢かわからないこともあります。
正直、ちょっと怖いです。
(夢の内容は楽しいものの方が多いんですが)
特に怖いのは多重構造の夢。
簡単に言うと、夢の中で夢を見る夢です。
最近、激しい恐怖をおぼえた多重構造の夢を、二度ほど見ました。
2つの夢のストーリーはばらばらなのですが、色々あって私が横たわってるシーンに差し掛かるんです。
私は起き上がろうとしてるんですが、体が全然動きません。
必死に力を加えてもぴくりともしない。閉じた目蓋も開けようとしても開かない。
しばらく半泣きで格闘して、そこでやっと気付きます。
あぁ、これは夢なんだな、と。
つまり、眠ってる現実の肉体に対して「夢の中の私」が命令をしているので、動かすことができない訳です。
で、今度は半分目覚めた「現実の私」の意識で、起きようとします。めちゃくちゃ眠いんだけど、頑張って目を開いて、起きてみる。
そして、ガバッと起きられた…!
…
と思ったら、そこはまだ夢の中で、私はやっぱり横たわってるんです。
また必死で頑張る。
動かない。
夢だと気付く。
起きようとしてみる。
起きられた!
…と思ったらまだ夢だった。
これを何度も何度も、何十回何百回と、もはや永遠に目覚められないのかと思うほど繰り返しました。
やっとほんとに起きられた時も、半信半疑で、もう寝てしまわないようにと慌てて立ち上がったほどです。
どっと疲れが出ました。
同じことの繰り返し、無限ループが、本当に怖かったです。
今も毎日、眠るのが少し怖かったりします。
まぁおそらく原因は、いわゆる金縛り現象のせいだと思うんですがね。
頭がはっきりしてるのに体が動かない、という状態を、少し複雑にしたようなもんだったんでしょう。
夢、と言えば、夏目漱石の「夢十夜」ですね。
あれに描かれてるような夢も、よく見ます。
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