先週、19日20日と、2日間上演いたしました青天の霹靂丸「宇宙少年ヒロ」。
お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました!!
またまた私にまで素敵な差し入れをたくさん頂戴しちゃいまして・・・嬉しかったです。
それも、あれ、これ欲しいってどこかで書いたっけ?
と思っちゃうような好みのものばかりで、きっとわかりやすいんだろうな私・・・と思いました・笑
大切にしますね!ありがとうございました。
そして!
初日はどたばたでできなかたのですが、2日目は私DSを劇場に持っていきまして、受付にてドラクエ9のすれ違い通信をさせていただきました。
受付のタッキーに「すれ違いやってます」って札まで書いてもらいました。
すれ違ってくれた皆さん、ありがとうございます!
スタッフでぼろぼろの見苦しい姿で受付に出た私と遊んでくれた皆さんもありがとうございます!
私のプレイ時間にひかないでくださいね…大半は電源つけっぱで寝てしまったぶんです。たぶん。
(ちなみにプレイヤーキャラは『カナ』ですが、仲間キャラはハル・ナツミ・アキ・ジン・ノブナガ・キョーコ…と作ってます。)
仲間キャラ
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さて、今日ご紹介するのは、宇宙少年ヒロ記念SF特集最終回(?)で、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」です。
著者は、SF小説界にこの人あり!と個人的にも強力に思うメジャー作家、フィリップ・K・ディック。
子供の頃の私にSFの楽しさを教えてくれた作家です。
数々のハリウッド映画の原作を提供している作家で、最近なら私もついこの間みたニコラス・ケイジの「ネクスト」とか。少し前なら「マイノリティ・リポート」。シュワちゃん主演の「トータル・リコール」。
そして、この「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」も、傑作SF映画との誉れ高いかの「ブレードランナー」の原作です。
映画とは設定と大まかなあらすじ・いくつかのエピソード以外は、ストーリー展開も異なるのですが、小説も大傑作です。
映画と同じところもありますが、あらすじを。
世界大戦後の荒廃した近未来の地球。
動物の多くが絶滅に瀕しているこの世界では、人々は生きた本物の動物を、それが無理ならロボット動物を本物と思い込んでまでしても、こぞってペットを飼って、心のよりどころにしている。
情緒や感情をコントロールできる機械、教祖の体感を追体験し共有できる道具により成り立つ宗教、植民惑星での労働力として使役されている人間そっくりのアンドロイド…
SF的魅力あふれるアイテムが数々存在するこの未来世界を舞台に、主人公として登場するのは『逃げ出したアンドロイドを狩る』有能な懸賞金稼ぎ、デッカード。
彼の元に、6人もの最新型アンドロイドを狩る仕事が入り、まずはアンドロイドを製造している大企業・ローゼン社の本社に出向くのだが…
こんなお話です。
反乱したアンドロイドを処分、というより殺害する仕事につきながら、本物の動物に憧れ切望するデッカード。
人間と酷似したアンドロイドに接するうちに、仕事に対して、やがては生命というものに対して疑問を抱き始め、それでも次々とターゲットを処分していきます。
中盤で誰がアンドロイドでありそうでないのか、どちらが正義であり悪なのかが交錯するところがあるのですが、わりとあっさりめに書かれているそのくだりが、私は特に好きです。
終盤には、敵のリーダー格との戦いの中、『ピンボケ』精神遅滞者とのやりとりを通してアンドロイドと人間との対比が描かれます。
アンドロイドかどうかを「感情移入度」によって確かめる検査の緊迫感、スピーディな戦闘、デッカードの繊細な感情変化…と、緩急つけたバラエティに富む展開は、飽きさせず夢中になって読み進められます。
有名な小説で、図書館等にも絶対置いてあるでしょうし簡単に手に入りますので、見かけたらぜひ読んでみてくださいね!
(もっと書きたいのですがあまりにも長すぎるので。。。あはは)
本来なら、霹靂丸の「ヒロは友人山田の夢を見るか?」というタイトルの元ネタなので、もっと早くご紹介するつもりだったのですが…。
まったく意識していなかったのですが「宇宙少年ヒロ」と題材がかぶるところがあり(特に映画の「ブレードランナー」の方は、主人公のデッカードもアンドロイドであるという表現もあったり)、ネタバレになるかと公演終了後まで延期しました。
絶妙なストーリーテリング、心そそられるディテール、面白い仕掛け、壮大な主題…すべてを兼ね備えたディックの、あまりにも有名なSF小説、
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。
本を読む人で、本当によかった!
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