昨日WBCバンタム級タイトルマッチが行われ
王者・長谷川穂積選手が見事4回TKO勝ちし
10回連続の防衛を果たしました。
これは日本のジム所属選手としては
勇利アルバチャコフ選手を抜き
歴代単独2位となる世界戦防衛記録。
(ちなみに1位は‘カンムリワシ’具志堅用高選手)
勇利選手は精密機械とも称された高度な技術を持ったボクサーで大好きだったんですが
昨日の試合を観ていると長谷川選手もそれに勝るとも劣らないチャンピオンであることがわかります。
(10回も防衛してるんですから当たり前かもしれませんが)
この階級では圧倒的なバンチ力に加え
コンビネーションや防御の技術、
そして強靭な精神力と
まさに‘心技体’が高い次元で融合している。
さらに際立つのが頭の良さ。
昨日の試合でも
勇猛果敢で間合いも取りにくく
かなり手ごわい印象だった挑戦者に対し
ボディで少しずつダメージを与えながら
大振りのパンチをかいくぐりアッパーなどを当て
最後はコンビネーションから左ストレート一閃。
技術もさることながら非常に冷静に相手を見極め
試合を組み立てることができるその戦術眼が抜きんでてる気がしました。
机上では考えられても
あの激しい闘いのなかで判断し実行するのは難しいんですよね。
本当のトップアスリートには頭の良さが必要なことを
改めて感じさせられました。
そして昨日の熱戦を演出した挑戦者の勇気と実力にも感謝。
挑戦者が真正面から挑み、技術もあったからこそ
王者の強さが引き出されたんだと思います。
ああいう両者のボクシングがかみ合った試合は実におもしろい!
(先日高視聴率を取った世界戦の何倍も!)
実力のわりには知名度が低い長谷川穂積選手。
ただ強いだけでなく
‘魅せて勝つ’レベルのチャンピオンなだけに
もっともっと評価してほしいなぁと思います。
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